2014年9月19日金曜日

学びの1日でしたin福山

今日は三原を少し離れて福山で障害者の雇用について学んだ一日でした.

まず朝は広島県中小企業家同友会福山支部バリアフリー委員会の新入社員・若手社員フォロー研修半日コース.この研修会は福山,三原地区で特別支援学校を卒業した1年目から3年目の一般就労をした方,8名が参加して行われました.新入社員が仕事内容,仕事をしていて楽しいこと,驚いたこと,大変なこと,給料は何に使っているか,将来してみたい仕事は,などを発表しました.事業主が新入社員に聞きながら進めていくのですが,驚いたのが,事業主が新入社員のことを良く理解していることです.同友会の目的のひとつに「よい経営環境を作ろう」というのがあります.中小企業ですので,従業員の数も多くはありません.家族のような企業も多くて,障害者を雇用するということに対して「構え」のようなものがあった企業もあったようです.しかし,今日の発表を聞いていると,障害者とかいうわけではなく,普通に雇用をして,どちらかというと共に学んでいる姿が見えました.当たり前に行われている仕事,休憩時間の過ごし方,バーベキューや社員旅行,休みの日の過ごし方など,当たり前にしていることが,人にとって実は大切なことなんだ,と強調されるからじゃないかな,と思いました.仕事ができる,できないではなく,企業の中で共に成長する社員として迎えられていること,それは決して障害者雇用という名前ではなく,ごくごく普通に行われる雇用なんだなと感じました.
この研修会をとおして,あらためて雇用というのは地域や社会の中で行われることなんだな,と感じました.よく笑いもしたし,考えさせられもしたし,共に学んで成長することが本当にいいことだな,と感じました.

この研修会の終了後は,同じ福山のニューキャッスルホテルで行われている合同企業面接会をのぞきました.毎年一回.三原,尾道,世羅,福山,府中地区のハローワーク主催の障害者雇用をすすめるための合同面接会です.多くの方がエントリーして面接を受けていました.企業も,57社の参加です.この数年,私も数名の方をこの面接会で企業に紹介して,就職できた人,できずに他でチャレンジした人などいました.しかし,最近は,普段から企業の接点があるためか,合同面接会でのチャレンジは少なくなっています.ただ,こうやって多くの企業との接点をもてることは滅多にないチャンスです.


次に行ったのは,福山市に新しくできたE.R. Japanという企業です.この企業は,家電メーカーとリサイクル会社が合弁で作ったリサイクル,リユースを行う工場です.障害者が14名,健常者が10名と,いろんな方が働いています.仕事をサポートするジョブコーチさんとお話しながら,一緒に仕事をしながら共に達成感を味わっているんだなぁと思いました.ジョブコーチさんは長い付き合いなのですが,この方も自分のやっている仕事が楽しそうでした.ちなみにこの写真は,この企業が出しているおせんべいです.

そして,最後が沼隈にあるスワンベーカリー.三原にも同じスワンベーカリーがあるのですが,他のスワンベーカリーってどんなところかな,と思って見に行ってみました.スーパーの横にあるパン屋さん.価格はスーパーよりも高いですが,パン屋さんのパンはやはり味が違います.しかし,薄利多売の世の中.パンのような利益率が非常に少ない業種は多くの地域で競争を生んでいます.工夫が必要だったり,付加価値が必要だったりと変化も求められるのですが,地域に密着できているかどうか,が大きな鍵だなと感じました.お客さんの流れもとても良くて,家族の食を支えているパン屋さんでした.

障害者の雇用のことを学びながら,自分もこういう作業が仕事としてできることに喜びも感じました.きっと共に成長することが地域の中でできることが大切だなと.誇りを持ってみんなと仕事をしようっと.

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