2016年11月7日月曜日

ラスクを作る



私が関与している団体の一つにスワンベーカリー三原店があります。どんな仕事だって大変なのですがパン屋さんというのは、こだわればこだわるほど深みにはまりそうな仕事です。
基本的には小麦粉を水と塩で混ぜて温めたり焼いたりしてできあがる食べ物です。小麦粉というのは本当に不思議な作物でして、いろんなものになります。酵母と一緒になれば膨らんでいくし、味は変わるし、焼くとこれまたにおいも良いし、味もひときわ変わっていくし、見た目にも変化していきます。こんなに五感を刺激される作物はないと思います。

それはさておき、スワンベーカリーのパンは基本的には冷凍パンでして、生地は第一次発酵の手前までは出来上がって物流のおかげで届きます。パンとして一度は焼いて店頭に出したけど売れなかった分を二度焼きしてラスクにしています(もともとラスクはそういう食べ物です)。
いわば、食材がもったいないから食べられてきた経緯もあり、水分もなく手軽に食べられることで有名です。スワンベーカリーでもよく売れていて主力商品のひとつです。

一度はパンとして世の中で生まれたけど、消費者と出会えずもう一度再起を誓って余分なものをそぎ落として生まれ変わったラスク。そういえば、プロ野球もトライアウトがありますが、そんなラスクを是非とも食べてみてください。最近では、スワンベーカリー三原店以外でも、サンシープラザ1階の浮城茶屋のところや本町ごはんはらのすけなどでも販売されています。

作る工程でも同じことをひたすらやっていく…という意味では同じような工程でできる作業です。ぜひとも皆さんのお口に入りますように…。

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