2017年10月8日日曜日

当事者から学ぶ

三原市では26年もの間「精神保健福祉講座」というのが開催されています。今は精神保健福祉ネットワークである「こころネットみはら」が主催して「やさしい精神保健福祉講座」という名前になっています。昨日、今年の4回連続講座の最終回が開かれ私もコーディネーターとして参加してきました。ひとつはボランティア団体である「グループ翼」さんの発表です。この講座をきっかけに24年前に立ち上げたグループ翼。毎月調理をして、なんでもないことを話したりしている。もともと薬剤師さんがずっと関わっていましたが、そろそろ年齢のこともあり後継者を探していると。グループ翼を利用しているおふたりの当事者の方が、その必要性を語っていました。働いていてしんどい時、ストレスを感じるようなことがあった時、やはりいつもの人たちで語らうことができれば、また明日からへの活力になる。そんな報告でした。
もうひとつは障害者雇用をしている企業の方の報告でした。数名の方を雇う中で支援は一人が行うのではなく、みんなでしなくちゃいけないこと。普段からのコミュニケーション。関係づくり。夢と希望の共有。周りの人達とみんなで関わること。とにかく勉強になりました。自分が自分らしくあるためには、やはり一人ではダメだなとまた強く感じました。
この講演会には精神科の病院の院長先生も来られていました。普段は診察室の中で、いわば病気の部分と関わることの専門家です。診察室という空間から地域のことを考えたりイメージすることは簡単ではありませんが、こういった場に医師という立場で参加していただけるだけでもすごいなと感じました。
やはりみんなで考え、みんなで取り組めるようになることが必要だと思います。本当に有意義な時間をありがとうございました。

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