2013年5月7日火曜日

菓子博ボランティア~ハード面のバリアフリー~

久しぶりの更新になりました。とうとうゴールデンウィークも終わりました。明日からいつもの毎日が再開です。この連休中に、私は広島県作業療法士会の活動の一環で菓子博のボランティアを2日間しました。この活動は、いろいろと物議を呼んでいる電動車いすへの対応という形で、作業療法士会が手を挙げてました。そのことは、ここでは置いておいて、私は2日間のボランティアの中でいくつかの視点で菓子博を見ていました。そのひとつにハード面のバリアフリー化があります。

今回の菓子博は旧広島市民球場の跡地で行われています。私は、広島市民球場に数回ではありますが(それでも毎年1回は行ったような)行っていて、ビルとビルの合間の本当に街中でプロ野球というエンターテイメントを楽しめる場でした。その場所がこういう形で再出発したんだなーとひとつ思いました。球場の周辺はいつもごみごみしているのですが、カープ戦のときは聞こえる歓声でわくわくしたのを覚えています。それも、すっきりとしていて、なんとなく寂しさも感じました。

球場の跡地ですので、当然かなりだだっ広い平面で行われています。その球場跡地とグリーンアリーナを結ぶところには、歩道あり、車道あり、ブロックの通路あり…といくつかの段差が生じます。ある場所は平面。あるところは段差に店舗を置くような設計です。そこに、目標80万人の人を約1ヶ月間で来てもらおうというイベントです。独歩、車いす、歩行器、ベビーカー、杖など、さまざまな移動に対応する建物と歩道にしないと、すべての人に満足できるイベントにはなりません。
ハード面では驚きがいくつかありました。多目的トイレ、段差解消の方法です。


トイレはとにかくきれいでした。トイレへのスロープ、オストメイト対応トイレの設置、電気設備や非常用ベルまでいわゆる普通のトイレでした。だいたい、イベントの簡易トイレというと、和式で、狭くて汚くて…が通常ですが、このイベントはかなりきれいなトイレです。水量も多く、勢いもあり、掃除も行き届いていて驚きました。汚物入れも、新聞紙で手作りでして、これまた人が対応した後も感じました。

そして、段差です。球場跡地のほうは、コンテナハウス、テント、パビリオンが設置されていました。コンテナハウスとの段差約10センチでさえも、スロープをつけていました。パビリオンも完全にスロープ設置です。それも簡易ではありません、コンパネで傾斜をつけて、面にはゴム状のラバーもはってあり雨天時も滑らないようにしていました。かなり安心して移動できます。

それから、なんといっても驚いたのが、グリーンアリーナ側の店舗と歩道と車道との段差解消です。約30センチの段差を、なんと、これまた簡易ではなくアスファルトでスロープを作っていました。やや狭いのですが、車いすでも安定して入ることも出来ます。工事したのか!と驚きました。当然、このイベントが終わったら、また工事して戻すのでしょうが、とにかくハード面ではほとんど文句のつけようがなかったです。さすが4年に1回の全国規模のイベント。お金かかっています。んで、それとあわせたのでしょう、車道と歩道のところもアスファルトで段差を解消していました。やればできるんじゃーん。っていう感じです。

所々気になる点といえば、平面に作ったので、電源ケーブル、水道のホースなどを通すケーブル類が地べたをはうことです。解消のための段差プレートとメタルプロテクターも配置していますが、やはり手動の車いすではちょっと大変かなと。まぁこれは仕方ないのですがね。

ハード面のバリアフリーは、いい意味で驚きました。ソフト面は…またいつか。写真がばらばらになっちゃった。

0 件のコメント:

コメントを投稿