2013年9月25日水曜日

経済レポートより

9月20日号の「経済レポート」にみはらまちづくり兎っ兎(とっと)の小川和子さんが表紙を飾っています。経済レポートのような企業向けの雑誌に市民活動が表紙を飾ることに驚いたのと、一緒に仕事をする機会があってとても光栄に感じました。内容は東日本大震災への支援をする中で、地域も大人も子どもも変わっていくこと。小川さんからすれば、震災に限らず、人が社会のためにする活動(社会貢献)は、未来に続く旅をしているようなものだ、と読み取りました。
少し前ですが、高校生が中心となって災害派遣ボランティアをしている団体の活動報告会を聞きに行きました。もちろん、引率する先生もいるのですが、基本的には自分たちで決めて、自分たちでお金を作って(大部分は寄付活動です)、自分たちで行くものでした。それぞれが集まってすること、それぞれが自分の地域でひとりでできること、などが報告されていました。ある方は、自分の文化祭で活動報告をする方、ある方は、自主防災組織に入っている方。いろいろな形ではありましたが、いきいきしていました。

私は作業療法士でして、作業をつうじて人が健康になったり、幸せになることを促進しています(ちょっと大げさかな)。対象は個人だったり、町内会だったり、地域だったりいろいろです。ひとりひとりのやってみたいことは少しずつ違うけど、集まってみれば同じ方向に進んでいるような活動を応援できたらなぁ。

社会貢献というととっても大きなくくりだけど、ひとつひとつは物語があって、それぞれが素敵だったらいいですね。そんなことを小川さんの活動を読んでて感じました。ありがとうです。

2013年9月23日月曜日

ある運動会で

久しぶりの投稿になります。約1ヶ月ぶりです。忙しいのもあるのですが、この夏はさすがに少しばてていました。夜に書く作業が他にもあって、なかなかブログ更新まで至りませんでした。

さて。先日ですが、ある学校の運動会を見に行きました。ちゃんくすに来られている方々が数名いらっしゃるのと、相談で運動会の練習で言われる一言に傷ついていて気持ちが入らない方が相談に来られたこともあり、多少の心配もあり見に行きました。知っている人がいると運動会の見方も随分違うものでして、見ているこちらがハラハラドキドキで見ていました。

いよいよ気持ちが入らない方のプログラム。生徒全員で円陣を組んで掛け声をだしたり、みんなでハイタッチしながら健闘を誓っていました。練習ではうまくいかなくて、なかなか大変だったようです。難易度の高いプログラムでもあるので、失敗も多く、ケガをする人もいます。そんな中スタート。
序盤はまだなんとかやっていたのですが、次第に難しくなっていきます。
見せ場の一番難易度も高いところに差し掛かると、こちらも緊張です。そんな中、その方はやり切れることが出来ました。

練習のときは、そのプログラムがどうしても出来ないらしく、同じ立場の生徒さんに言われた一言で悩んでいる彼も、本番でできたことがうれしかったのでしょう。プログラムの最後になってようやく笑顔が見えました。こちらは一安心でした。

練習のつらかった体験が、すべて楽しかった作業に変わった瞬間です。こういうことをつなげながら、次のチャレンジも応援しようと思います。

2013年8月22日木曜日

夏休み宿題塾とサッカーゲーム大会と将棋大会

今週は本町で夏休み宿題塾をしています。この活動は、県立広島大学作業療法学科3年生の地域作業療法学の授業の一環でもあります。地域のニーズにあわせて学生とちゃんくすでプログラムを企画するものです。活動場所は本町の活動センターでもある「いろは」。地域の住民が雑貨屋さんだった場所を住民の手で改装をしてできたサロンです。いろんな人に「いろは」を使ってもらいたい。子どもたちに活動の場所を。お隣のサッカーミュージアムの館長さんは、いろんな人にサッカーミュージアムを知ってもらい資料を見てもらいたい。いくつかのニーズを掛け合わせた結果が、今回の宿題塾だったり、サッカーゲーム大会でもあるし、将棋大会(これは学生のニーズ)でもあります。
本町の方々の協力がとにかく大きいです。どんなに良いことをしていても、消費する人がいないとそれはいいことにならないことも多いです。お子さんが外出をして、いろはまで来て、ドアを開けてくれないとスタートできません。毎日行われる夏休みのラジオ体操のときに広報用のビラを配っていただいたり、回覧板でまわしてくれたり、街の掲示板に貼ってもらったり、直接行くように声をかけてくれたり。住民の方が、「自分も貢献するんだ」という気持ちが形になって(作業になって)、日常生活の中に、宿題塾を取り込んでいただけました。
ちゃんくすの理念の中に、年齢、性別、障害のあるなし、に関わらず参加する機会を作る、という文言があります。今回は、学生、子ども、保護者の方々、まちづくりに参画する住民、活動をするちゃんくす、という多くの人たちが混ざり合っています。交流が生まれれば、また何かが生まれるかもしれません。次が大切だなーと思っています。
写真は今回のコンセプトが分かる一枚。サッカーミュージアムの館長さんは仕事に。大人と子どもはサッカーゲームに興じています。こういう感じが好きだなーと。

2013年8月15日木曜日

やっさ祭りとちゃんくす

やっさ祭りも終わりました。ちゃんくすとやっさ祭り。昨年は「トイレ掃除隊」を結成して簡易トイレのあまりの汚さに驚愕しましたが、今年の活動を少し紹介します。

ひとつめは、今年は、高校生の活動としてめん吉さんで調理の方法を4月から教えていただいています。これは、職場実習という形でしております。このやっさ祭りでは、その活動の成果を出すべく、5名くらいでお手伝いをしました。盛り付けたり、調味料かけたり、品だし、呼び込み、料金の受け渡しなどお店で行うソーシャルスキルのほとんどは屋台で出来ます。どうやっても相手の顔見て指示や商品を出さないとわからないし、人は多いし、暑いし…と不利な条件もたくさんですが、それを、めん吉の人たちの中で解消していけていい感じでした。

ふたつめは、ゴミへらし隊でリユースカップの回収のお手伝いをしました。こちらは主にちゃんくすでもボランティアが初心者の方を対象に、社会参加の経験をさせるべく行いました。だいたいは中学生の方々でお昼に行いました。リユースカップとは、ビールが注がれるカップを100円のキックバックで回収していくエコでクリーンなお祭りを目指して、エコレンジャー隊が行っています。「カップの回収こちらですー」という声だし、100円を渡して「ありがとうございました」。これができれば参加できるし、すでに数年間行っていることもあり、大人たちの支援も多くあります。

みっつめは、毎年のように行う、人にやさしい祭り委員会への協力です。この委員会は誰もが街のイベントであるお祭りを楽しみたい、というコンセプトの元、踊りチームの結成、花火への同行支援、人にやさしい観覧席の設置、手話や要約筆記ボランティアの調整などなど…。参加者も多く、スタッフの数も半端なく、暑い時期の開催ですのでとっても飲み物やら冷たいタオルやら…とにかく大変です。私は副委員長でして、委員会などの出席、調整などなどで動きます。実際は学生ボランティアががんばってくれますので、こちらは一緒に考え役です。やはりこういうイベントで学生は学んでいくことが地域にとっても学生にとっても大切だと思っています。
昨年度行った「トイレ掃除隊」は、この人にやさしい祭り委員会に取り込んでいただいて開催しました。

とにかく、たくさんの人たちの中で行う作業です。ある人は、お店のお手伝いで働く実体験、ある人は、ボランティア初体験、ある人は踊りを楽しむ…お祭りという街の大きなイベント(街を象徴する作業)に関わると、作業を達成しながら、多くのつながりが持てます。多くの人がお祭りにはボランティアで参加します。ぜひ。みなさんもご参加下さい。

写真は、今年作った「ちゃんくすTシャツ」。めん吉さんとのコラボでデビューしました!街のどこかでお会いしたら声をかけてね。

2013年7月29日月曜日

お祭りをみんなで楽しめるようになること

今年もやっさ祭りがやってきました。赤いスタッフTシャツもおなじみになってきました。人にやさしい祭り委員会の目標は、お祭りを楽しみたいという当たり前のことが誰でもできるようになること。です。人にやさしい祭り委員会はいくつかのイベントを持っています。

参加者みんなでお祭りを楽しむための交流会は2回します。人に慣れること、踊る感覚を思い出すこと、みんなで楽しむためにスケジュールを知ること…予行練習しておかないとわからないこともお互いにあります。そうして、「明日にかける橋チーム、deafの輪チーム」で踊ること、花火を一緒に見に行くこと、ができるようにしています。
人にやさしい観覧席を作ることで、人が多くて見えない踊りをまじかに見ることができるようにします。
要約筆記や手話通訳をすることでアナウンスを文字情報にして提供することで、耳が聞こえなくてもお祭りのメインであるステージの情報が伝わることができるようになります。
授乳しなければいけないお母さん方に授乳室を作ることで、お子さんのいるご家庭の外出ができるようにしています。
今年はトイレ掃除をして特に洋式トイレを掃除することで、和式トイレができない人でも快適にトイレをしてお祭りを楽しんでもらおうと思います。

ひとりではできません。すべての人がまちで楽しめるようにするために、ひとりひとりができることの積み重ねです。多くは県立広島大学のボランティア部の学生がやっています。今年は副委員長なので、少しこういうことを楽しみながら今日の交流会を終えることが出来ました。

そこで活動できることもありがたいなーと思いました。

2013年7月25日木曜日

夏休み宿題塾in本町

今日は現在計画中のイベントの話。激しい雨が降った数日のため、三原市内の小中学校は多くは、実質今日から夏休みです。昨日は、ちゃんくすで夏休みの過ごし方や目標をみなさんで共有したのですが、最近の学校の夏休みは忙しそうです。チャレンジウィークで1週間は就労体験。部活もあり、午前中はほとんど学校へ。夏休みも最後の週は2学期が始まっているようです。42日間の長い長い休みかと思いきや、本当にお休みは長くて3週間くらい。私の小学校の頃なんて、母の実家のある長崎に2週間くらい行って毎日海に浸かっていた記憶しかありません。

決まって最後にしなくちゃいけないのは、夏休みの宿題。感想文、ポスターを作る、自由工作、自由研究、夏休みの友、絵日記。たくさんあって最後の最後に本当に夜な夜なやっていました。

この夏はいつもお世話になっている本町で県立大学の学生とイベントを企画しています。夏休み宿題塾in本町。このイベントは、お隣のサッカーミュージアムをしている方へのニーズ調査、インタビューがスタートです。隣の活動センター「いろは」とサッカーミュージアムで共同企画をしたい。ここからスタートでした。お隣の「いろは」さんももっと活動のメニューを増やして、開けられる日を多くしたい。というのもありました。学生やちゃんくすにできることといえば、小学生や中学生に遊びや勉強を提供できることかな、ということ。サッカーミュージアムとの連携では、ひとまず本町で出来ることといえば、ウィニングイレブンやサッカーのボードゲーム、それなら将棋もするかと学生の趣味?も取り入れて将棋大会。学生のやってみたい英語塾(前やっていたらしい)。ちゃんくすの役割はもっといろんな人に来てもらうための広報としかけ作りと活動の場作り。

そんな感じでやってみるのが、夏休み宿題塾in本町です。自由工作を作りたかったら材料と道具を、何作るか決まってなければ相談もできるし、ポスター描くなら筆と絵の具、感想文書くなら本を持ってきて、勉強したければ宿題持ってきて…。息抜きには、途中の水曜日にサッカー大会、将棋大会やらします。

いろんな「やらなくちゃ」の作業を楽しく「やってみよう」の作業にできたらいいなーと。思い出もくっつけば、これで宿題したお子さんが大人になったときに、自分でできることになるかもしれない。そんな期待をしつつ楽しもうかと。

2013年7月22日月曜日

ちゃんくすサイクリング

先週の土曜日はちゃんくすサイクリング部が活動しました。行ける所まで行ってみよう…で始めたサイクリング。ママチャリの方、ロードバイクの方など、計画性のないチャレンジでした。集まったメンバーは全部で5名。しまなみ海道を最初から行くのは大変なので、須波港から瀬戸田(生口島)までフェリー。その後は四国を目指して行こうと。それぞれのペースもあるのですが、平坦な道も多く比較的スムーズに行けました。しかし、橋に登る道はさすがに険しく、ママチャリではきつそうでした。大三島に渡ったところで(出発して約2時間)大きな休憩。柑橘系のアイスを食べてエネルギー補給。次なる伯方島までひたすら自転車をこいで1時間もかからずに伯方島へ。しかし、大三島橋の高低差はママチャリにはしんどくて昼食。すでに時間は13時。暑いし、休憩を取っても、四国までまだ20キロ近くあるし…。しかし、中にはサイクリングが大好きな方もおり、引き返すのを説得するのも大変。伯方島で楽しめることはないかとガイドブックを観たら、美味しそうな喫茶店が。あとは、おとなりの大島の潮見船に乗って渦潮を観るか。でも、潮見船はちょっと時間がかかりそう。ということで伯方島堪能ツアーで喫茶店でスイーツに行こうと。皆さん現金なもので美味しいものを食べようとなるとやる気もアップ。パティシエくんはスイーツの勉強することに。またおひとりはちょうど明日がお誕生日と。こんな偶然も旅にはあるもんだわ…と言いながら行きました。結構な道のりでして、アップダウンの続く道で、途中で本当に着くの?と心配になるほど。でも、着いてみるとまー素敵なお店。テンションはあがり、さらに店内に入ると海を一望できるテーブル。テンションマックスでした。しかも!今まではチョー暑い日差しなのに風がそよそよ、日陰で涼しいじゃないですか。オアシスってのはこういうところを言うのだろうと感じました。バースデーのケーキもパクパク食べてお腹も満たされました。
もう時間も帰る時間。無言でひたすら自転車をこいで帰りました。帰りはかなり早くて予定よりも早く着きました。ただ、一番危険を感じた三原港~須波港までの185号線は嫌だなーと思っていたら、なんと、瀬戸田から三原港への高速船は自転車も積めるというじゃないですか。知らなかった。迷わず、その高速船で三原港へ。全部で約60キロの旅でした。

サイクリングはひたすらこいで目的地へ行くというだけの単純なもの。帰りがけには、不思議と充実感というか、帰るぞーっていう意欲というか、そんなのを感じました。海あり、山あり、坂あり、素敵な喫茶店あり、どれも出会いだったなーと。パティシエくんはケーキの勉強もできたみたいだし、お誕生日の方はかなりがんばってこいでたし、ガス抜きくんは興奮もしたけど、まぁそれも一興。おさめることもできたし。

暑い夏の始まりのちゃんくすでした。