2011年8月16日火曜日

終戦の日

昨日5月15日は終戦の日でした。ここ数日太平洋戦争をテーマにした映画がテレビでありました。そのうち2つはアメリカから見た日本軍を描いた作品です。ひとつは「硫黄島からの手紙」。私が一番好きな渡辺謙が主演です。渡辺謙は「栗林中将」の役です。この栗林陸軍中将。陸軍の留学組の一人でして,山本五十六海軍大将と共に開戦反対派だったことは有名です。しかも,この栗林中将はアメリカやカナダの海軍からも尊敬された人格者だったそうです。そんな彼が戦いを挑むことになった硫黄島。2万1000名の日本兵の内,戦死者が95%。負傷者はほとんどおらず,捕虜になった人達が5%。アメリカ兵の数は約8倍の20万人。日本兵1名が10名のアメリカ兵を倒さないと成り立たない戦闘でした。しかし,約40日間の戦闘日数。米国軍の死傷者兵が2万8000名くらい(ただし,亡くなった兵士の数は6,800名くらい)で,太平洋戦争で唯一,日本兵よりもアメリカ兵の方が死傷者が多かった戦闘。栗林中将がいかにすごい戦術の持ち主だったか,がわかります。硫黄島は火山の島で火山灰しかない陸地。地下は地熱で水がお湯になるくらい。それに硫黄の匂い。火炎放射器や銃弾,砲弾。本当に辛い戦いだったと思います。
栗林中将が詠んだ最後の句が「醜草(しこぐさ)の島に蔓(つ)る其の時の皇国の行手一途に思ふ」。彼らの生き方に恥じないような生き方をしなければ。

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