2013年12月23日月曜日

ででででたー!

ちゃんくすのひとつの事業には、本町の商栄会さんや高齢者の活動センターと一緒に活動をする事業があります。地域の方々の作業に焦点をあててニーズ調査をして、その介入としてなにからしらの活動をしようとすると、どうしても場が必要です。財政的にもそんなに潤沢な資金があるわけでもないので、使えるものは使う、というのが原則です。リサイクル、再利用、いただき物など、ありとあらゆるものを使わせていただき、再びその意味や価値観を取り戻すという作業を行っています。

さて。そんな中、先日本町のあるお屋敷を解体して、再び作り直そうとしていました。かなり傷んでいるお屋敷なのですぐ壊れるのですが、壊そうとしてびっくり。昭和32年当時の時刻表が壁に貼られていました。しかも、かなりきれいな状態で残っています。昭和32年というと、まだSLの次代です。当然速度も遅く広島まで約倍の時間がかかっていたようです。東京行き、京都行き、鹿児島、熊本など夜行列車も多く、今とは違います。

昭和32年からですので、57年間はこの壁に貼られたということ。この時刻表見て、どこに行ってたのかな?JRの鉄道の線路も近いので、電車に乗らないまでもSLを見に行ってたのかな?

バトンを次に渡されたような気持ちになりました。いい場所作るぞー!

2013年12月9日月曜日

障害者週間も終わりました

12月3日から9日は障害者週間でした。これは、国連が定めたもので、日本では内閣府が、そのために啓発事業をしています。三原市でも4年前から障害者週間啓発事業をしてきました。障害を取り巻く問題をあらためて知ることで社会(環境)をどのように変えていければよいか、を考える機会になるように…と思っています。決して、障害者に支援を、とかいうわけではないと思っています。変わったほうがいいのは、きっと健常者です。
今年は、7日から三原市内の高校を卒業して芸能界でタレントとして働いている小原春香さんにお越しいただき、市内3ヶ所の訪問。8日は、市内の就労支援施設のハンドベル演奏、小原さんのトークショー。竹中ナミさん(神戸、プロップステーション)の講演、午後から、チャレンジドの方々、竹中さん、小原さん、中小企業家同友会から高橋社長、県立広島大学からは三原先生、そして小原さんにも残ってもらうという、オールキャストでフォーラムしました。
私の役割は司会です。
竹中さんは日本の社会起業家としても著名ですし、障害者(チャレンジド)の方々の社会参加のあり方や主に企業を中心とした、社会参加に関わる地域の役割分担のコーディネート、などなど、とにかくご活躍です。20年以上も前からこのような活動をしていて、かつブレない。素敵です。
高橋さんは、本当にすばらしい人でして、「やりたいこと」を応援して、縁作りをしてくれます。精力的で、ホスピタリティあふれていて、相手のやりたいことに自分のコネクションや大事なところをさらけ出して、相手がやりやすいように繋げてくれます。すごいひとです。
三原先生は、最近では働く場や自主製品を販路につなげるような活動をされています。チャレンジドだけではなく家族、とりわけ兄弟姉妹に対するフォローもされています。幅広い活動です。

どうやって緊張感なく、ステージ上でお話ができるかな?と考えていましたが、うまく昼食の時間を使って、自己紹介ができて、雰囲気はいい感じでステージで意見交換ができたように思います。

テーマは「支えあう社会」。パン屋さんでの商品開発、企業で働くこと、自分のやってみたいことができるようになるためには(enabling)、誰かとつながっていなくてはできないことが多いです。それが、特別な場(福祉施設)ではなく、地域の中で当たり前につながれるような社会になるといいなーと思いました。

ちなみに、フォーラムでもトークショーでも、前日の市内三ヶ所の訪問にしても、とにかくよく動いていただいた小原春香さん。正直なところ、最初はこのような場に来ていただいて、知らないことも多いだろうし、不安でした。しかし、7日は福祉施設を訪問しながら、現状を踏まえて、自分の気持ちや考えたことを自分の言葉で発していて、とても25歳とは思えない落ち着きぶりでした。そして、とにかく相手に嫌な気持ちを起こさせないコミュニケーションをしていました。つたない、私の司会者のフリにも丁寧に答えていただき、さすがプロだなーと。
彼女がトークショーで言っていたのですが、「東京に行くことで、自分よりもはるかにかわいい人たちがいて、AKBに入ったときも、みんなの方がすごく上手で、正直すごく悩んだ」という話を聞きました。自分よりもできるであろう人たちとチームを組んでとても不安だったと思います。とにかくポジティブに考えていく力はすごいなーと思いました。

ではまた、もう眠い~。

西上忠臣

2013年11月26日火曜日

研修2日目終了し三原へ

2日間の日程の研修会が終わりました。初めて新幹線からブログを更新しています。
今日は主に教育学部の先生方のお話を聞きました。学校教育については私も時々連携することもあり、いろんなことを感じるのですが義務教育の9年間については制度疲労がきているような気がしました。
さまざまな個性を持つお子さんやご家庭。経済的にも、人生の送り方としても、夫婦共働きが多く、家庭教育は困難に。ゲームやスマートホンなどひとり遊びの手軽さ。地域は高齢化して核家族は増えているし…。学校の役割が増えすぎて先生方も大変そう。
学校も工夫していて、小学校のゴールデンウィークまではクラス編制をしない地域があったり、毎年クラス替えをするとか、地域の人材を教科学習に活かしたりしているようです。学校が(専門家が)学校だけで(専門家だけで)考えるのではなく、それぞれの地域で考えなくちゃいけないようにも感じました。何でもそうですが、大都市と小さな市町ではいろいろ違うのになんでも統一したがるのはどうかな。

国にとっても企業にとっても地域にとっても人材育成はとっても大切なこと。もっと議論されてチャレンジが生まれるといいなぁとも感じました。

写真はオリンピックセンターにあった物。これってありかぁ?

オリンピックセンター研修1日目

東京での研修の1日目。風も強いけどめちゃくちゃ暖かい。子ども若者地域連携中央研修会という名前でして、いわゆる不登校やニート、引きこもりなどの課題のある方々の生きるをどのように支援していくか…という全国研修会です。そこで繰り返し言われていたのは、「経験」だと。地域や社会で子どもを育てる土壌作りのようなところがありまして、知識重視の学校だけでも、家庭だけでの学習でもダメで、地域や社会が子どもにどんな経験ができる環境を整えるか、を大人は整備していこう!と言われていました。考えてみれば、私が幼い頃は約束なんかなくても、公園や学校や空き地に行けば誰かがいて遊んでいたような。外に遊びにいきなさいと言われていました。今は危険があったり、どこに行くか親に行ったり…子どもの自由度は少なくなったようにも感じます。
「経験」することが必要なので、経験できる環境を整えていくことを、どのようにすればできるか、ひとつのこの研修会のミッションでもあります。

こられている人は行政職が多くて、NPO法人などの民間はまだまだ少ないです。民間同士がお互いに現状と課題と問題点を行政に知ってもらえるといういい場でもありました。
もう一日がんばります。

2013年11月24日日曜日

駅前広場でどんどこプロジェクト

先日、三原駅前市民広場で主に児童館を利用しているお子さんを対象に日本NPOセンターの助成事業でもある「どんどこプロジェクト」が開催されました。対象をお子さんとご家族としていましたが、そのとおり、多くのご家族単位での参加をいただきました。来ていただいた方々や、ボランティアさんに感謝です。私自身は、企画にはちょっと入っただけで、あとは実働部隊でした。任された場所は三輪車レースコーナー。いやー大人になっての三輪車。体型がこんなメタボになっての三輪車はしんどかったです(笑)。コースもその場でみんなで考えてチョークで書くという、なんとも適当感があるコースでしたが、これがまたおもしろかった。そういえば、子どもの頃、アパートの庭で自転車でレースを近所の人たちとしていましたが、それを思い出しました。今は、公園でも自転車は禁止だったり、ましてレースなんて危なくて大人から制止されそうですが、危なくない環境を作ればいいんだな、なんて感じました。ひとつの遊び方だけではなく、三輪車で広場の中を回ったり、追いかけっこしたり、いろんな遊び方をお子さんはしていました。こうやって楽しみ方を見つけ出すのも子どもたちの能力ですね。
他にも、ものづくりコーナーでは、近所の秋を表現するために、どんぐりを持ってきたり、イチョウの葉っぱを持ってきて貼り付けてひとつのパネルにまとめてみたり、お手玉を作るグループがいたり、アニマルセラピーさんに来ていただいて動物と触れ合う時間を作ったり…。いろんな活動が行われていました。
その中で地元の新聞の市民記者さんが来られて取材をしていました。お話をする中で、この駅前広場がどう活用されればいいか、を考える機会をいただきました。時々考えることなのですが、こういう活動をしている目の前だとアイデアも浮かぶものですね。

以前も書いたように思いますが、駅前広場は何も無さ過ぎて楽しむのに苦労するのですが、こういう形で使えば楽しめるんだなと思いました。みなさん。ありがとうございました。

2013年11月11日月曜日

学園祭も終わったー

先週の土日(11月9日、10日)は県立広島大学の学園祭におじゃまして出店しておりました。今回で3回目。毎年何かしら新しいことにチャレンジしておりますが、今回も新しいスパイスを入れました。

まずは3回目のプラレール喫茶。今年の学園祭の日程は、いろんな方が忙しくて運転士が一人だけでした。しかし、ここはベテランさん。一人はひとりなりでなんとか結果を出すってもんです。レールの構成も完璧でして、迷路のような線路ですが、ポイント1つで衝突しないようにできています。しかも、逆向きに進行しようと思えば、それもポイント1つ。事故にならないような線路の組み方をしておりました。プラレール喫茶は、電車をリモコンで操作してクッキーをお客さんの前で止めるものですが、減速したり加速したりして脱線しないようにしております。まー本当に良くできておりますわ。

続いては、「ほぐし屋tommy」。実は、今回のかせぎ頭になりました。2日間でなんと1万近く。200円とか、300円とかでやっていたので、2日間で何人の肩をもんだのだろうかと…。肩もみがあるから、ちゃんくすのブースにやってきた人もたくさんいました。来年からは、この道の専門家になるために多くの時間を費やすことになります。

それから、匿名商店。水風船を作っては販売。一回100円という安さも手伝ってか、これまた盛況でした。昨年よりは売上も伸びていました。もう少しお客さんを捕まえるような声が出ればまだまだいけたかも…です。

斉藤工房はスピーカーの試聴と販売をしていますが、今年はなんと!2本も売れました。すごかです。そのうちのひとつは、1日目に来られて、わざわざ2日目にお金を持ってきていただいてのご購入です。音まできっちりとお聞きしての購入に彼も自信になったことでしょう。もうお一人の方はおそらくは学生さん。幅広いそうに受け入れられそうな予感です。

それからそれから、手作り雑貨販売。これはコツコツと一年かけて作ってきたものを販売しております。シュシュ、カバン、キーホルダーなどなど、多くの手作り品を販売しました。昨年が一回目だったのですが、これがなかなかの売上げで驚きました。

今回の挑戦は、本町にあるサッカーミニミュージアムの広報活動です。これは、館長さんと学生さんとちゃんくすとの連携の中で生まれた、学生のアイデアによる企画です。ダイジェストバージョンで物品をお借りして展示させてもらいました。また、フリマ形式でのサッカーグッズ販売もしました。

ちゃんくすの学園祭企画は、すべて「誰か」の「やってみたい」を形にして、販売という形式で対価としてお金をちょうだいしております。社会生活をする中では、お金を得ることは目的になったり手段になったり、人生の中でたくさんの時間をかけることです。こうやって経験を積みながら成長していければなーと思いました。

学園祭の実行委員の方々、大学の教員の方、場所をお貸しいただきありがとうございました。

2013年11月9日土曜日

ボランティア交流サミット広島

今日は広島市で行われたボランティア交流サミットというのに初参加しました。県内のボランティア活動をしている団体15団体が出ていました。多くは広島市内の団体で、震災支援や防災、エコロジー、まちづくり、国際的な支援などそれぞれの課題に取り組んでいました。驚いたのは若い方、シニア層が多いこと。高校生や大学生は主に学校を中心に活動が行われていました。これがまた多い。私が専門学校に通っていた時は、ボランティアと言えば、支援に行く、という意識が強かったように思います。何かしら自分で課題を感じて行動していないというか、今まで行っていたから行きます的な感じだったと思います。今日であった大学生はまーよく自分たちで自立して考えていて驚きました。また、会話の技術や話を聞く時の態度もすごく良くて、大人びて見えました。自分にはやりたいことがあるから、そのために時間を使っていて、そのために活動している、という感覚がひしひしと伝わってきました。どうやら、私は時間をずいぶん無駄にしていたような…そんな気分にもなりました。
ちゃんくすの方は、斉藤工房のスピーカーのみを持っていきました。というのも、残念ながら本日は県立広島大学での活動中でして、他の活動の物を持っていけませんでした。しかし、斉藤工房は人を引きつける力がありました。特に若い方々は興味津々。嬉しかったです。音にはとっても自信があるし、作る過程の彼の作業の意味も深いものがあります。紹介できて良かった。彼の作業を通じてちゃんくすのことも理解してもらえたような気がします。
このような場を設けた実行委員会のアイデアや懐の深さも感じました。